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-V食卓に載せる前に-
いつの時代でも食べ物による中毒等の事故が絶えません。U禁忌性の食べ物でも少し触れましたが、この地球上に生きる動植物や細菌微生物等による自然毒によるもの、そして農薬や貴金属等の化学物質がその原因です。安全性に欠けている食品なのかどうか、健康被害に遭わない為には全てが自身の選択にあります。医者の見立て違いをしないように・・、薬の飲み違いをしないように・・、私たちはケガや病気で医療機関を選ぶ時、専門医であるかどうか等基本の事を忘れがちです。食材選びもそれと同じです。
野菜を購入する時、先ず野菜が育っていた@生産地の国や場所を知りAハウス栽培なのか路地物なのかB有機野菜(*)でなければ化学肥料や農薬をどの位使用している物なのかC輸入時に使われた消毒表示がされているかD購入店は信頼性のある所か、出入りの激しいスーパー等では食品購入時の破損等がないか等知る必要があります。
農薬は当然ながら虫を殺す為の毒性の薬物です。生産農家が自家用には農薬散布を控えるのは健康被害があるだろうと誰しも思っているからです。丹精込めて育てた農産物も見た目重視の商品となれば、流通に乗れない日本の生産者の苦しい現状があります。国がどのくらい認識しているかどうかですが・・。粗悪な環境で育った近隣国の種も、日本で栽培すればすぐ国内産として出荷可能になる事も、過剰施肥すればそれなりの物が出来ると言うからくりでしょうか。化学肥料の過剰施肥はより虫が付きやすい土壌を作る事になり、その結果農薬を多量に使用しなければならなくなる悪循環の現象が起こります。野山に自然に落ちる腐葉土で山林の木々が虫食いにならないのは如何に自然的な農法が良いかと言う事です。
多量濃度の農薬野菜を誤食してしまった場合、嘔吐又は嘔吐感、下痢、頭痛、手足のしびれ等が表れその量によっては死に至ります。問題の中国野菜にしても加工食品として輸入された場合にはその農薬使用濃度は目に見えず、多くの事故が起きても大概は長期戦での原因究明でその真実に到達しない事があります。多くの方はご存知かと思われますが、輸入された野菜や果物等は入国時に検疫で害虫駆除の為に高い濃度のポストハーベスト等の薬剤を散布されたり薬品に漬け込まれます。農薬程怖い物はありません。調理に入る前に充分過ぎる位の水道水で洗い流すようにします。
また無農薬野菜でも、レタスやキャベツ等の葉物野菜を生で食べる場合は、葉の裏や根に寄生している虫がいないか気をつけ野菜に付着した土なども一緒に良く水で洗い流します。これは無農薬野菜でも害虫対策をせずに育った野菜に多くみられ、生糞でなく堆肥を発酵完熟した物を使用する事により回避出来ます。知らずと食べて回虫を体の中で育てている患者のケースも少なくないので気を付けます。
食べ物を食卓に載せる前に・・野菜以外の輸入魚や肉についても普段からの注意が必要です。生肉や生魚についている雑菌類、卵等のサルモネラ菌、貝類の寄生虫等。またキノコ等の有用菌種類は洗わずゴミやほこりを払う程度にしますが、こちらも寄生している虫やカビ等には特に注意します。無菌室や養殖栽培以外の天然物のキノコは、採取日がいつなのか不安と思ったら必ず充分に火を通す事です。(注:キノコの中にはドクツルタケのように加熱しても毒性成分が抜けない猛毒な物がありますので知識なく野生採取するのは危険です)
また包丁やまな板、調理器具類にも雑菌が付かないよう衛生面には充分気をつけるようにします。肉や魚と同じように野菜も生きていますから当然腐りますので冷蔵庫を過信して長期保管しないように、臭いやカビ等庫内の食品に気をつけます。安心して食べられる食材になるには、調理する以前のこれらの基本的な事に注意する事で8割は安心な食材として守られます。口にする食べ物全てに対して健康被害に遭わないように食材を良く知ってから扱う事、それが基本の基本です。それと私たちは普通に雑菌慣れしていません。食事の前には口の中に溜まってしまった外気の雑菌を飲み込まないように良くうがいをして手を洗う事です。
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