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入門編

-Xこれからの食/備蓄加工の薦め-

人が進化して最初に覚えた事は火を使うことでした。狩をして獲物を焼き植物の草や種を燻して炭のような肉を食べていたようです。遥か彼方と思う人間の祖先も、地球の生誕からすれば未だほんの僅かな歴史の長さです。その空間に人の一生を当てはめ、この地球上で人は生き喜びそして別れ悲しみ、家族や社会と言う集団を繋げて一民族となり又大きな陸や海を分ける国家の繁栄を築いてきました。

経済産業共に揺れ動いた2008年は、まさに生きる事の食料備蓄の為の壮絶な戦国絵巻が始まろうとしている入口に突入した年と言えます。これから次々と起こるであろう世の現状に、人は物質的にも精神的にもどのように対応して行ったら良いのか、人間として生きて行く事全てにおいての選択肢が必要とされるでしょう。ネットプレゼン媒体である食と健康をプロデュースする”ハーブ研究所ミルキーハウス”はそれらの事を想定して個々の意識的な備蓄を薦めています。


非常時対応の基金対象商品「ミルキー発芽玄米粥」の開発について少し触れます。

事故や災害、いつ何が起きるか分からない・・それが生き物の宿命です。人はストレスが最高になった時、つまりパニック状態になった時、アドレナリンが急激に活発化します。それと同時に摂取した体内の水分が脳の神経細胞まで到達するのが困難になり、喉が渇き、頭痛や吐き気がして思考能力がなくなり気力体力ともに低下します。急速度の血流の滞りで体が最も危険な状態になった時どうしたら良いのか。精神的な不安から生じる過呼吸の過喚起症候群の誘発にも気をつけながら摂食障害が起こらないようにします。

またどんな状況下であっても人は食事をする事でストレスを回避しようと言う意識があり、実際健脳食的なリラックス効果が表れますが、緊急時の物資不足やストレス下では、先ず水分と炭水化物の補給、それには消化形態の手っ取り早い流動的な食事である胃腸に優しいお粥が一番です。そして人の体を循環する血液のPH調整に塩分が無くてはならない大切な要素と考え、満足感を得る為に少量でも胃に適度の刺激性のある玄米特有の米粒の食感を活かしながらもまろみ味が出せるよう微量塩分濃度添加(塩分濃度250g中0.25%使用)のミルキー発芽玄米粥の商品化となりました。


備蓄の本題に入りましょう。昔ながらの山村にはその土地土地の風土や地域性を活かした伝統的な行事食が今も日本全国に数多く残されています。新鮮な素材を如何に保存し常備菜として美味しく食べられるようにするか。海の物は潮風を利用した干物を中心に塩蔵や燻製等、陸の物は伝統野菜の乾物やジャムやペースト類の加工食品等、すべて太陽と陸の水と風が創る熱と冷を利用した保存食です。和食に欠かせない大豆製品の醤油や味噌一つにしても日本を縦断してきてもその土地柄によって味の濃淡、辛さ等味の豊かさに感動します。また米や果実をアルコール発酵させ酢酸菌を利用し味の変化をもたらす酢、又照りや味の含みに欠かせない日本の味醂は、私たちのバランス食和食に必要な、単に調味食材としてではなく優れた体内のPHを整える健康食材となります。

塩蔵漬物に関しては、塩の製法等世界各国の違いとその大陸によりバラエティに富んだそれぞれの味ではあるものの、食材の重量中2割目安使用で熟成される食品となりますから、塩蔵塩分量と考える必要はないと考えます。保存備蓄が出来なければ意味がありませんので、食味や塩分制限の方で塩分パーセンテージを低くしたいのであれば、スパイスを活用しアルコールや酢の添加で保存期間を少しでも長くします。今何をしなければならないかを迫られた時、先ずは長期備蓄を考え、保存された物を食べる時に塩抜きや調理方法を考えれば良い事です。長期保存可能な缶詰類、そしてご家庭では瓶詰めを常備するようにします。


震災時の調理からは外れますが、電子レンジは短時間の文明器具と言えます。しかし電磁波の危険やら栄養的な破壊が無いとは言えずお薦めしません。逆に滅菌や素材の繊維組織を壊すと言う意味での利用価値はあります。熱しやすく冷めやすい瞬間的な加熱ですから、咬合咀嚼中、口の中だけでの温食材です。食べ物は伝道熱により素材を煮含め、温食材として胃腸で消化吸収されなければ意味がありません。調理一般的に体に優しい食事、それは食材はもとより化学調味料を使わずに体調に合わせて最高の食材からでる出汁や調味料で、消化吸収をお手伝いすると言う事が体に優しい食事になります。

災害食の課題は政府の備蓄量共に未だ始まったばかりで、食べる事が食べられない事のストレスへ意向しないように、また電気ガス全ての光熱が途絶えた時、それが一時的な災害から復興出来ず長期になった時、そのサバイバル的な生活を強いられて人は生きる為の食事に初めて気付かされます。緊急時には、米は充分にふっくらと炊いたお弁当にすると腐りやすくなるので固めなご飯が配給されます。水分が多い野菜もやはりお弁当には避けられますから、結果的に消化が悪く野菜不足で体調を悪くしてしまいます。備えあれば憂いなし。いずれ来るだろうその時の為に、個々の備蓄意識をしっかりしてそれらの課題を回避して欲しいものです。


宇宙食の為のバイオ技術、人が宇宙で暮らすのもそれは地球を捨てる前提の考えからでしょうか。限りある地球の財産は万物が共有する為の物です。人の「命」は一生に当てはめてもちっぽけな無に等しい存在です。それでも生きるすべてが自然界の生き物たちと融合して生き、又活かされたいと人はささやかながら願うのです。


この先の日本や世界の歴史がどう変わっていくのか・・悲しい程にそれは良くも悪くも全て人間の成した技の通過点であり、それと共にその結果をただ漠然と受け入れるだけなのか、変革していくのか、今私達は岐路に立たされています。予想のつかない災害や緊急時でどんな環境にあっても、人と和合し、助け合い、人生を謳歌して、楽しみたいものです。


ミルキー薬膳学では物づくり(農業)を薦めています。作物の植え付けと収穫時期が崩れてきているように、1年を通して日本の四季も無くなりつつあります。物資不足から人々の生活が自給自足へと変わる時天気と収穫暦が役立ち又そこから保存備蓄の学習に取り組む必要があります。地球上の恩恵である美味しい水と美味しい空気、そして緑豊かな自然を存続したいと一人一人が願えば、植物も動物もその土地に根付いて育ち「生きて活きて行く」事の出来る意味のある人生になるでしょう。(2007/11月記載)

こちらのXで入門編は終わりです。

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