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-U存在する事の禁忌性-
〜自然界の生物と共に「生きる」為の食の基本〜
動植物を含むこの地球上に存在する全ての生物は遺伝子を後世に残すという本来の役目があります。その為外敵から身を守るように自らが毒を持つ生物がこの地球上に多く存在します。身近では・・毒の名がつくクモ、蛇、蜂、フグ等の魚介類、植物では野草にある毒セリ・牛蒡の名でありながら毒の強いヨウシュヤマゴボウ等。
花や野菜の全ての植物も、朽ち枯れる時実や種子をつけて次に生まれ変わろうとします。種子は植物が後世に残す為の全ての遺伝子が凝縮されている訳でありますからそのパワーは言うに及びません。多くのミネラル栄養分があって人が食べても体を滋養する事になります。しかしここで記したいのは全ての野菜や種それを覆っている果皮等に蓚酸、硝酸と言った人体に危害を及ぼす毒性物質を持ち合わすという事です。
大豆は栄養価の高いイソフラボン含有量の多い素晴らしい食材ですが多量に摂取するとホルモンバランスを崩します。またインドセンダンニームは優れた環境に役立つ樹としていますが、種にはやはり毒素成分がありその害になる成分だけを取り忌虫土壌改良剤として有効活用出来ます。
野菜の芽の部分にも毒性のアクがありアレルギー患者には特に気をつけます。ジャガイモの芽、外皮の緑色に変色した部分はアルカノイドがあり食べられません。種芋の澱粉質が劣化して芽を出し次の世代へと細胞が動き出しその生命存続の為に芽に毒を盛るのです。発芽スプラウト類には癌予防のパワー抗酸化作用が大きいのですが生の多量摂取は禁止です。
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人間にとっては毒になる生物でも、他の動物や環境にとっては有益な物もありそれが地球の環境を循環させています。人に危害を加えるからと大量抹殺するとその生態系に異変を起こし人間の視点の怖さがそこにあります。資源、食べ物そして命も有限です。雨季で崩れ行く生態系の中で今までの薬草を使った現代医薬品は転換を迫られるでしょう。残る方法とすれば・・生き物の毒を毒とせず生物学者が人体免疫等に有効な成分抽出の医薬研究をされる方が現れるかも知れません。
このように全ての生命は自分が生きながらコピーした生体細胞を後世へ残す為のDNAとして守らなければならない義務を既に生まれた時からインプットされている事が分かります。生体の科学的なミステリーは実に面白く私たちもアメーバのような一つの細胞体と仮に捉えると人が生きる為のDNAはどのように進化して行くのか未知の世界が広がります。それと同時に遺伝子をパターン化した人間も含むクローン生物がこの地球上にあふれた時、人は「生きる」あらすじをどう捉えるかあらたな問題が出てくるでしょう。
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